J-スリット堰堤
「J-スリット堰堤」は土石流捕捉を目的とする鋼製透過型砂防堰堤で、平成19年に改正された「土石流・流木対策設計技術指針」にも対応しています。
また、平成18年2月に財団法人砂防・地すべり技術センターより「建設技術審査証明書」を取得しております。
模型図面

断面図

特長
優れた土石流捕捉機能
鋼管を組合せた開口率の大きい構造であるため、洪水時に堰上げが発生しにくく、土石流の先頭部を開口部にて確実に捕捉します。
安全・安心な構造
リダンダンシーの高い立体フレーム構造であり、一部の部材が破損しても全体構造は破壊することなく機能を維持します。
下流側足元の部材を、中小洪水時の礫衝突や土石流捕捉後の礫の越流落下を考慮した部材としており、より安全性を高めています。
河川環境に優しい
底版コンクリートの形状を河床勾配に合わせることが可能であるため、河道との段差を無くした、生態系に配慮した設計が可能です。
経済性・施工性に優れた構造
本体の経済性に限らず、設置幅も小さくてすむため、基礎部コンクリートのコスト縮減も図れます。
現場組立はボルト接合のみとなっており、施工性に優れています。また、柱基礎は埋め込み長による強度計算としており、精度を要するアンカーを必要としません※。
※組立用のアンカーは使用します。
施工事例
施工地の多種多様な現場条件に合わせた計画・設計が可能です。




補足事例: 奈良ヶ谷川砂防堰堤
令和元年8月九州北部豪雨による土石流の捕捉事例
補足前

補足後
